その生息環境のなかで,個体数が極端に減少して,確実に絶滅に向かっていると判断される動植物群。絶滅のおそれが心配される種のこと。絶滅のおそれのある野生生物をリスト化した「レッド=データブック」による危険度のランキングの1つで,日本版のレッドリストでいえば,危険度は高い順に,絶滅種,野生絶滅,絶滅危惧種Ⅰ類,絶滅危惧種Ⅱ類(危急種),準絶滅危惧種(希少種),情報不足のおよそ6段階である。哺乳類,魚類,植物など各分類ごとにリストは改訂されるため年度的な差異は生じるが,2012(平成24)年8月現在,日本産の動植物の絶滅危惧種は約3500種。◇2012年8月の環境省によるレッドリストの改訂により,ニホンカワウソ,九州産ツキノワグマなど動植物8種が,絶滅危惧種からあらためられて,絶滅種へ指定された。→絶滅種,レッド=データブック