せんかんびょう【潜〈函〉病】 高圧(こうあつ)の空気中から急に低圧(ていあつ)にもどったときにおこる病気。深い海など,高い気圧(きあつ)のもとではたらいていると,空気中の窒素(ちっそ)が血液(けつえき)中にとける。ところが急にうきあがるなどして,気圧(きあつ)の低(ひく)いところにくると,血中の窒素(ちっそ)が肺(はい)から放出されないままのこって,血管(けっかん)内で気体になり,細い気管(きかん)をふさぐ。全身に痛(いた)み・まひ・呼吸困難(こきゅうこんなん)などの症状(しょうじょう)があり,生命も危険(きけん)となる。◇ほかのよび方として,潜水(せんすい)病・ケーソン病・減圧症(げんあつしょう)などといわれる。