*ぜんこくすいへいしゃ【全国水平社】 長い間いわれなき差別(さべつ)に苦しんできた被差別部落(ひさべつぶらく)の人びとが,みずからの手で差別(さべつ)と貧困(ひんこん)からの解放(かいほう)を実現(じつげん)するために,1922(大正11)年3月3日に結成(けっせい)した組織(そしき)。全国から約(やく)3000人が京都(きょうと)に集まって創立(そうりつ)大会を開催(かいさい),「部落民(ぶらくみん)自身の行動によって絶対(ぜったい)の解放(かいほう)を期す」ほか2つの綱領(こうりょう)と,「人の世に熱(ねつ)あれ,人間に光あれ」とむすばれた格調(かくちょう)の高い,ヒューマニズム思想の宣言(せんげん)を採択(さいたく)した。→水平社運動(すいへいしゃうんどう)