せんじもん【千字文】 中国の識字(しきじ)教科書,また習字(書写)の手本。1000字の漢字を組みあわせてつくった四言(しごん)古詩(こし)(1行が4字からなる詩)で,梁(りょう)(502〜557)の周興嗣(しゅうこうし)(470〜521ごろ)が文をつくり,書聖(しょせい)といわれた王羲之(おうぎし)(307?〜365?)の筆跡(ひっせき)を集めてつづりあわせたものといわれる。日本にもつたわり,江戸(えど)時代まで広く学習された。