**せんじょうち【扇状地】 山ろくの谷口につくられた扇形(おうぎがた)をした沖積(ちゅうせき)平野。山地を流れていた川が急に平野に出るところでは,上流から運ばれてきた土砂(どしゃ)が,谷口をかなめにしてたい積(せき)し,扇(おうぎ)形の地形をつくる。扇状(せんじょう)地の頂部(ちょうぶ)を扇頂(せんちょう),中央部を扇央(せんおう),末端(まったん)部を扇端(せんたん)という。コーチ 扇頂(せんちょう)や扇端(せんたん)は水は豊富(ほうふ)だが,扇央(せんおう)は地下水面が深く,川は地下にもぐって流れる末無(すえなし)川となる所が多い。このため扇央(せんおう)はクワ畑や果樹(かじゅ)園などに利用(りよう)されてきた。