ぞうげ【象牙】 ゾウの牙(きば)のこと。これを用いて彫刻(ちょうこく)・細工したものを,象牙彫(ぞうげぼ)り,牙彫(げぼ)りという。西洋では,石器(せっき)時代マンモスの牙(きば)を用いたものもあり,エジプト・ローマ時代以後(いご),さかんにつくられた。わが国では江戸(えど)時代中期,吉村周山(よしむらしゅうざん)が中国製象牙彫(せいぞうげぼ)りをまねてつくったものがそのはじめといわれ,根付(ねつ)けなどにその作品が多い。印材(いんざい)にも用いられる。コーチ 現在(げんざい),原則(げんそく)として象牙(ぞうげ)の輸出入(ゆしゅつにゅう)は条件(じょうけん)付きで禁(きん)じられている。