そうへい 【僧兵 】 寺院が自衛(じえい)のためにおいた武器(ぶき)をもつ兵(へい)。平安時代中期,寺院が荘園(しょうえん)を貴族(きぞく)や武士(ぶし)の侵入(しんにゅう)からまもるためにおいたのが始まり。とくに興福寺(こうふくじ)や延暦寺(えんりゃくじ)の僧(そう)は強力で,しばしば朝廷(ちょうてい)におしかけて強訴(ごうそ)を行い,寺院の要求(ようきゅう)をみとめさせようとした。コーチ 院政(いんせい)の行われた平安時代末期(まっき)は横暴(おうぼう)をきわめ,白河(しらかわ)上皇(じょうこう)ですら「賀茂(かも)川の水,双六(すごろく)の賽(さい),山法師(やまほうし)(延暦寺(えんりゃくじ)の僧兵(そうへい))の3つは,自分の思うままにならない」となげいたという。