そばようにん【側用人】 江戸幕府(えどばくふ)の職名(しょくめい)。つねに将軍(しょうぐん)のそばに仕えて,将軍(しょうぐん)の命令(めいれい)を老中(ろうじゅう)につたえ,老中(ろうじゅう)の意見を将軍(しょうぐん)に取りつぐ任務(にんむ)をもつ。将軍(しょうぐん)から政治(せいじ)の相談を受けることも多く,実権(じっけん)は大きかった。定員1名,役高1万石以上(ごくいじょう),待遇(たいぐう)は老中(ろうじゅう)に準(じゅん)じ,老中(ろうじゅう)と若年寄(わかどしより)との中間に位(くらい)した。◇5代将軍(しょうぐん)徳川綱吉(とくがわつなよし)の柳沢吉保(やなぎさわよしやす),6代将軍家宣(しょうぐんいえのぶ)・7代将軍家継(しょうぐんいえつぐ)の間部詮房(まなべあきふさ),10代将軍家治(しょうぐんいえはる)の田沼意次(たぬまおきつぐ)などが有名。