15の民族共和国から構成されていた,ソビエト社会主義共和国連邦(1922〜1991年)の略称。三月革命と十一月革命をへて史上初の社会主義政権が成立後の1922年に,旧ロシア帝国内の6つのソビエト共和国で結成(のち15か国になる),1990年までソ連共産党による一党独裁政権がつづいた。
〔スターリンの時代〕
結成時の
指導者レーニンの死(1924年)後,スターリンが30年近く
政権につき,計画
経済をすすめ第二次世界
大戦をたたかうが,反対
派や
自営農民・少数
民族などへの
弾圧や,ロシア
民族優先・
領土拡大政策をとるなどして,
革命の理想から
逸脱した。
〔改革の失敗〕
1956年にフルシチョフがスターリン
批判をして
政治の
改革をめざしたが,
中途半ぱに終わり,ブレジネフの時代にソ
連の
経済は大きく西
側諸国にたちおくれてしまった。1985年ゴルバチョフが
政権をとり,ペレストロイカ
政策で市場
経済などを
導入するが
失敗した。また,おさえつけられてきた
諸民族が自立の動きを見せると,1990年
大統領制と
複数政党制をとるが,1991年にバルト3国は
連邦から
独立。ついで11の
構成共和国は,
独立国家
共同体(CIS)を
結成して,ソ
連の
廃止を
宣言,ソ
連は
消滅した。
独立国家共同体ロシア
連邦