*たがじょう【多賀城】 古代,陸奥国(むつこく)府(ふ)・鎮守府(ちんじゅふ)がおかれ,東北経営(けいえい)の根拠(こんきょ)地となった行政(ぎょうせい)・軍事基地(ぐんじきち)。宮城(みやぎ)県多賀城(たがじょう)市に遺跡(いせき)があり,特別(とくべつ)史跡(しせき)に指定されている。設置(せっち)年ははっきりしないが,8世紀初頭(せいきしょとう)とみられる。802年,坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が鎮守府(ちんじゅふ)を胆沢(いさわ)にうつしてのちは国府(こくふ)のみ。室町幕府(むろまちばくふ)の奥州(おうしゅう)探題(たんだい)の設置(せっち)により廃止(はいし)。