だんりんは【談林派】 西山宗因(にしやまそういん)によって指導(しどう)された,俳諧(はいかい)の流派(りゅうは)。江戸(えど)時代の前期に貞門派(ていもんは)(松永貞徳(まつながていとく)によって指導(しどう)された俳諧(はいかい)の一派(いっぱ))に代わってあらわれ,約(やく)10年間俳壇(はいだん)の主流をなした。宗因(そういん)のほか,松江重頼(まつえしげより)・井原西鶴(いはらさいかく)らが活躍(かつやく)した。古風な貞門(ていもん)に対して,新風の談林(だんりん)といわれ,題材(だいざい)の新しさや軽快(けいかい)な俳諧(はいかい)をめざし,新興(しんこう)町人階級の意欲(いよく)や感情(かんじょう)をうたいあげ,俳諧(はいかい)を,連歌(れんが)や和歌から独立(どくりつ)させる役割(やくわり)をはたした。