ちかダム【地下ダム】 地中(ちちゅう)に壁(かべ)を設(もう)けて,地下水(ちかすい)の流(なが)れをせきとめたもの。沖縄県(おきなわけん)や鹿児島県(かごしまけん)の離島(りとう)では地質(ちしつ)が石灰岩質(せっかいがんしつ)のため降(ふ)った雨(あめ)が地面(じめん)にしみこむと,透水性(とうすいせい)の地層(ちそう)からすぐ海(うみ)に流(なが)れ出(で)てしまう。そこで透水性(とうすいせい)の地層(ちそう)をセメントや合成樹脂(ごうせいじゅし)の壁(かべ)で囲(かこ)いこみ,地下水(ちかすい)を貯(た)めるようにしたもので,いわば地下(ちか)にダムができることになる。地下水(ちかすい)をくみあげて利用(りよう)するほか,海水(かいすい)が透水層に浸入(しんにゅう)するのを防(ふせ)ぐはたらきもある。中国(ちゅうごく)の黄土高原(こうどこうげん)や台湾(たいわん)の離島地域(りとうちいき)などでも作(つく)られている。