1997年12月,京都で開かれた気候変動枠組条約第3回締約国会議のこと。会議で採択された議定書(京都議定書)で,先進国に2008〜2012年までに二酸化炭素(CO2)を中心とした温室効果ガスの排出量を全体で1990年比5.2%減らすことを定めた(日本6%,アメリカ合衆国7%,EU8%など)が,発展途上国には排出量の削減を求めていない。◇その後,2000年11月にはオランダのハーグで,第6回締約国会議が開かれ,京都議定書の内容を実行することがめざされたが,排出量を制限されると開発計画のたたない中国などの発展途上国の意見と,途上国の制限なしに地球全体の環境改善は考えられないとする先進国の意見とが対立し,合意にはいたらなかった。2001年3月,アメリカのブッシュ大統領が京都議定書からの離脱を表明し,世界中に大きな衝撃をあたえた。しかし,同年11月,モロッコのマラケシュで開かれた第7回会議で,アメリカぬきの合意ができ,2002年からの京都議定書の発効をめざしていたが,ロシアが批准したことにより2005年に発効。