地球表面の高低や起伏の状態。地形は規模の大小により,大地形(たて状地・大陸台地・しゅう曲山脈など),小地形(平野・火山・谷・扇状地など),微地形(自然堤防・河床の凹凸など)に分けられる。
コーチ
地形は火山活動や
地殻変動などの
内的営力と,風化・
侵食などの
外的営力によって
形成される。
〔地形の移りかわり〕
地形が
隆起や
侵食によって平原から山地になり,また平原にもどるくりかえしをいう。地形の
輪廻ともいう。
(1)
海底にたい
積した
地層や
準平原が
隆起すると,ほとんど
起伏のない平原ができる。そこでは,新しい
侵食が始まり,平原に切りこんだような谷ができる。谷と谷の間にはまだもとの平たんな地形がのこっている。このような地形を
幼年期の地形という。グランドキャニオンや日本の
洪積台地のほとんどがこの地形である。
(2)さらに
侵食が進むと谷は深くきざまれたV字谷となり,谷と谷の間には,切りたった
峰がつづく。このような地形を
壮年期の地形といい,日本アルプスがよい
例である。
(3)切りたった
峰は
侵食がつづくにつれて,丸みをおび,
低くなっていく。このような地形が
老年期の地形で,さらに
侵食が進むと,広くて
低い平たんな地形の
準平原となる。
(4)そして,この
準平原が
隆起すると,あらたな
侵食が始まる。