ちしつだんめんず【地質断面図】 地下の岩石や地層(ちそう)の分布(ぶんぷ)を断面(だんめん)図で示(しめ)したもの。単(たん)に断面(だんめん)図ともいう。地表における岩石や地層(ちそう)の分布(ぶんぷ)をもとに,ボーリングや物理探査(たんさ)などのデータをくわえてえがかれる。地層(ちそう)や火成岩(かせいがん)体(たい)の新旧(しんきゅう),断層(だんそう),しゅう曲,火成岩(かせいがん)の貫入(かんにゅう),地殻(ちかく)の隆起(りゅうき)・沈降(ちんこう)などの地殻変動(ちかくへんどう)を知ることができる。たとえば,地層(ちそう)の中に火成岩体(かせいがんたい)が貫入(かんにゅう)している場合,地層(ちそう)はその火成岩体(かせいがんたい)よりも古い。また,地層(ちそう)に断層(だんそう)がある場合,地層(ちそう)はこの断層(だんそう)が生じる地殻変動(ちかくへんどう)よりも古いことになる。不整合(ふせいごう)面があれば,海底(かいてい)が隆起(りゅうき)し,侵食(しんしょく)されてふたたび沈降(ちんこう)して海底(かいてい)になったことを示(しめ)す。