ちつろくしょぶん【秩禄処分】 江戸(えど)時代に武士(ぶし)がもらっていた俸禄(ほうろく)(秩禄(ちつろく))を,明治政府(めいじせいふ)が廃止(はいし)したこと。明治政府(めいじせいふ)は,はじめ士族(しぞく)に俸禄(ほうろく)を支給(しきゅう)していたが,国家財政(ざいせい)のうえで重荷になったため,俸禄(ほうろく)を打ちきった(1876年)。代わりに政府(せいふ)は,退職(たいしょく)金にあたる数年から十数年分の公債(こうさい)(国がだす借金証書(しゃっきんしょうしょ))をあたえ,一部の高級士族(しぞく)は公債(こうさい)を資本(しほん)に実業界に進出した。