*チャイコフスキー(ピョートル=) (1840〜1893)ロシアの作曲家。ウラル地方の鉱山技師(こうざんぎし)の子として生まれ,はじめ法律(ほうりつ)を学んで官吏(かんり)になったが,のち音楽に専念(せんねん)するようになり,ルビンシテインに教えを受けた。ロシア民族(みんぞく)の哀愁(あいしゅう)とはげしい情熱(じょうねつ)を美しいメロディーに表現(ひょうげん),とくに交響(こうきょう)曲第6番『悲愴(ひそう)』,バレエ音楽『白鳥の湖』『くるみ割(わ)り人形』『眠(ねむ)れる森の美女』,序曲(じょきょく)『ロミオとジュリエット』が有名。指揮(しき)者としても活躍(かつやく)し,欧米各地(おうべいかくち)を演奏(えんそう)旅行した。