ちゅうぐうじ【中宮寺】 奈良(なら)県生駒郡斑鳩(いこまぐんいかるが)町,法隆寺(ほうりゅうじ)東院伽藍(とういんがらん)の北側(がわ)に隣接(りんせつ)する小さな尼寺(あまでら)。聖徳太子(しょうとくたいし)が母の穴穂部間人皇后(あなほべのはしひとこうごう)の宮所を寺院にしたとつたえられる。はじめ法相宗(ほっそうしゅう)に属(ぞく)し,のち真言宗(しんごんしゅう)泉涌寺派(せんにゅうじは)の門跡(もんぜき)寺院であったが,第二次世界大戦(たいせん)後,聖徳宗(しょうとくしゅう)となる。中宮尼寺(ちゅうぐうにじ)や斑鳩尼寺(いかるがにじ)ともよばれる。◇寺宝(じほう)の菩薩半跏像(ぼさつはんかぞう)・天寿国繍帳(てんじゅこくしゅうちょう)は有名。