パレスチナ地方をめぐる,イスラエルとアラブ諸国の間の戦争。
〔第1次中東戦争〕
パレスチナ
戦争ともいう。1948年5月,イスラエルが
建国すると同時に,エジプト・シリア・ヨルダン・レバノン・イラクが同国に
侵攻。イスラエルが
逆に,パレスチナの大部分を
占領したところで
停戦となった。
〔第2次中東戦争〕
スエズ
戦争ともいう。1956年にエジプトがスエズ
運河国有化を
宣言すると,イスラエル,ついでイギリス・フランスがエジプトを
攻撃。
国際世論の
非難をうけ
停戦,
撤退した。
〔第3次中東戦争〕
六日
戦争ともいう。1967年6月,イスラエルが
奇襲作戦をしかけ,
国連決議で
停戦するまでに短期
電撃戦でシナイ半島,ゴラン高原など自国の3倍の地を
占領した。
〔第4次中東戦争〕
1973年10月,エジプトとシリアがイスラエルを
攻めた。17日間の
戦闘後引きわけの形で
停戦。アラブ
諸国は,イスラエルを
支持する国に石油を売らない
戦術をとり,世界を石油
危機(オイル=ショック)におとしいれた。パレスチナ
コーチ
1993年9月,イスラエルとパレスチナ
解放機構(PLO)がイスラエル
占領地の
暫定自治で合意,中東和平は大きく前進した。1994年,ガサ地区とエリコでパレスチナ人の
暫定自治が始まった。しかし,1995年にイスラエルの首相の
暗殺やその後の
政権交代などで和平は遠のき,2000年の秋
以降パレスチナの反イスラエル
民衆蜂起(インティファーダ)が続き,イスラエル軍の自治区
攻撃も
繰り返されている。