*ちょう【調<音楽>】 音階に旋法(せんぽう)の基準(きじゅん)になる音が,どの高さかを示(しめ)す語で,音階や旋法(せんぽう)の種類(しゅるい),主音の音名を表すのに用いる。西洋音楽では主音の位置(いち)によって,たとえば長音階ではイ長調,短音階ではト短調などとよぶが,日本の伝統(でんとう)音楽の雅楽(ががく)や声明(しょうみょう)では十二律(じゅうにりつ)名でよび,三味線音楽では絶対(ぜったい)音高を表すのに1本とか2本とかいういい方で示(しめ)している。また,それぞれの音階には個性(こせい)があるといわれ,これを調性(ちょうせい)といっている。キーともいう。