＊ちょうせんはんとう【朝鮮半島】

アジア大陸(たいりく）の東端(とうたん），日本列島にむかってつき出している半島。

〔自然(しぜん）のようす〕

 咸鏡(ハムギョン）・太白(テベク）などの山脈(さんみゃく）が日本海側(がわ）に走っていて，黄海側(がわ）へはゆるやかにひくくなり，川の河口(かこう）に平野が開けている。北端(ほくたん）部には蓋馬(ケマ）高原がある。気候(きこう）はやや大陸性(たいりくせい）で，冬寒く夏暑い。

〔あゆみ〕

 中国が戦国(せんごく）時代のころから，漢(かん）人の入植者が半島の北部に国をつくり，紀元(きげん）前2世紀末(せいきまつ）には漢(かん）の武帝(ぶてい）が4つの郡(ぐん）をおいた。後4〜7世紀(せいき）には，北方系(けい）の高句麗(コグリョ）と，南方に住んだ韓族(かんぞく）の新羅(シルラ）・百済(ペクチェ）の3国が分立。その後，新羅(シルラ）・高麗(コリョ）・李氏朝鮮(りしちょうせん）の統一(とういつ）王朝が興亡(こうぼう）した。この間にもたびたび中国や北方民族(みんぞく），また日本から侵入(しんにゅう）を受けたが，これらをしのいで独自(どくじ）の歴史(れきし）と文化をまもり育てた。しかし，19世紀(せいき）後半から日本を先頭として列強による侵略(しんりゃく）が進み，1910年，日本に併合(へいごう）された。第二次世界大戦(たいせん）で日本がやぶれると，1948年，南に大韓民国(だいかんみんこく），北に朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく）が成立(せいりつ）。南北両国は朝鮮戦争(ちょうせんせんそう）（1950〜53年）をたたかい，北緯(ほくい）38度線をはさんで今も分断(ぶんだん）がつづいている。