*ちょうにん【町人】 江戸(えど)時代の都市に住んだ民衆(みんしゅう)。武士(ぶし)と百姓(ひゃくしょう)・町人等に分けられた身分制度(せいど)のもとで,町人(ちょうにん)は富(とみ)の蓄積(ちくせき)によって大名・旗本(はたもと)の財政(ざいせい)面を支配(しはい)する者もでてきて,かれらをにない手として町人文化(元禄(げんろく)文化や化政(かせい)文化)が開花した。◇町内に家屋敷(やしき)をもつ家持(いえもち)・地主(じぬし)町人と,地借(じがり)・店借(たながり)があったが,厳密(げんみつ)には家持(いえもち)・地主(じぬし)町人だけが町人身分で,税金(ぜいきん)や地代・町入用(町の自治(じち)のための諸経費(しょけいひ))などを負担(ふたん)し,町の自治(じち)にも発言権(けん)をもっていた。