つちいっき【土一揆】 室町(むろまち)時代,農民(のうみん)や下級の武士(ぶし)たちが支配(しはい)者に対しておこした反抗(はんこう)。「どいっき」ともいう。土民(どみん)(土着の農民(のうみん))の一揆(いっき)(一致団結(いっちだんけつ)すること)という意味で,当時の支配(しはい)者がそうよんだ。農村の自治組織(じちそしき)が発達(はったつ)したことを背景(はいけい)に,荘園(しょうえん)領主(りょうしゅ)や守護(しゅご)大名などに対して,年貢(ねんぐ)の軽減(けいげん),借金(しゃっきん)の棒引(ぼうび)き,関所(せきしょ)の廃止(はいし)などを要求(ようきゅう)して武力(ぶりょく)で反抗(はんこう)した。コーチ 近畿(きんき)地方を中心にみられ,1485年の山城国一揆(やましろのくにいっき)のように一国を支配(しはい)する例(れい)もあった。