*つぼいさかえ【壺井栄】 (1900〜1967)昭和時代の小説(しょうせつ)家・児童(じどう)文学者。香川(かがわ)県の出身。故郷(こきょう)の小豆(しょうど)島で郵便(ゆうびん)局員をしていたが,25歳(さい)で上京,詩人の壺井繁治(つぼいはんじ)と結婚(けっこん)してプロレタリア運動に参加(さんか)した。1938(昭和13)年『大根の葉』を書いてみとめられ,以後(いご)『暦(こよみ)』『妻(つま)の座(ざ)』『二十四の瞳(ひとみ)』などを発表,庶民的(しょみんてき)な正義(せいぎ)感にあふれた作風で知られる。また『母のない子と子のない母と』など,すぐれた児童(じどう)文学をのこした。