*つめたいせんそう【冷たい戦争】 第二次世界大戦(たいせん)後のアメリカ合衆国(がっしゅうこく)を中心とする資本主義諸国(しほんしゅぎしょこく)と旧(きゅう)ソ連(れん)を中心とする社会主義諸国(しゅぎしょこく)の2つの陣営(じんえい)の間でつづいた,砲火(ほうか)をまじえないが戦争(せんそう)にも近いきびしい対立状態(じょうたい)。冷戦(れいせん)ともいう。1948年のベルリン封鎖(ふうさ)や,1962年のキューバ危機(きき)では,両大国直接(ちょくせつ)対決の一歩前までいき,朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)やベトナム戦争(せんそう)では代理戦争(せんそう)の形をとった。やがてぼう大な軍事費(ぐんじひ)の負担(ふたん)からソ連経済(れんけいざい)はゆきづまり,ペレストロイカがすすんで東欧諸国(とうおうしょこく)も民主(みんしゅ)化したため,1989年12月のマルタ会談で,ソ連(れん)とアメリカの大統領(だいとうりょう)は,冷戦(れいせん)の終結(しゅうけつ)を確認(かくにん)した。