*つれづれぐさ【徒然草】 鎌倉(かまくら)時代の歌人吉田兼好(よしだけんこう)の随筆(ずいひつ)。兼好(けんこう)が48〜49歳(さい)のときの作といわれ,全編(ぜんぺん)243段(だん)からなる。日常(にちじょう)生活のなかでの見聞や感想を,ありのままに書いたもので,作者のゆたかな教養(きょうよう)と人間味があふれている。書名は序段(じょだん)の「つれづれなるままに日暮(ひぐら)し硯(すずり)にむかひ(い)て……」という書きだしからとられた。コーチ 清少納言(せいしょうなごん)の『枕草子(まくらのそうし)』,鴨長明(かものちょうめい)の『方丈記(ほうじょうき)』とともに,日本の三大随筆(ずいひつ)といわれる。