てんあんもん【天安門】 中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)(中国)の首都北京(ペキン)にある城門(じょうもん)。高さは33.7mで,紅(べに)色の城壁(じょうへき)に特徴(とくちょう)がある。明(みん)朝時代の1417年に紫禁城(しきんじょう)の正門(当時)としてつくられ,「承天門」とよばれていたが,何度も修復(しゅうふく)されたのち,清(しん)朝時代の1651年に現在(げんざい)の名称(めいしょう)になった。1949年に毛沢東(マオツォトン)がこの門の楼閣(ろうかく)で,中華人民共和国(ちゅうかじんみんきょうわこく)の建国(けんこく)を宣言(せんげん)した。◇天安門(てんあんもん)の前には,南北880m,東西500mの世界最大(さいだい)の広場とされる天安門(てんあんもん)広場が広がる。◇天安門(てんあんもん)広場では,1989年に民主(みんしゅ)化を求(もと)める民衆(みんしゅう)を軍(ぐん)が弾圧(だんあつ)する「天安門事件(てんあんもんじけん)」が発生した。