*てんぽうのききん【天保のききん】 江戸(えど)時代後期,天保(てんぽう)年間(1830〜1844年)に発生した全国的(ぜんこくてき)な大ききん。1833(天保(てんぽう)4)年ごろから連年(れんねん),天候不良(てんこうふりょう)により全国的(ぜんこくてき)なききんがおこり,とくに1836年は気温が低く,雨が多かったため農作物の収穫(しゅうかく)は全国平均(へいきん)4分の作柄(さくがら)といわれる。コーチ 物価高騰(ぶっかこうとう),農村荒廃(こうはい),庶民(しょみん)の生活困窮(こんきゅう)に対し幕府(ばくふ)の対策(たいさく)も不十分(ふじゅうぶん)なため,大塩(おおしお)の乱(らん)をはじめ,各地(かくち)に一揆(いっき)・打ちこわしがおこった。