*てんりょう【天領】 江戸幕府(えどばくふ)の直轄(ちょっかつ)地。公式には御領(ごりょう)・御料所(ごりょうしょ)という。全国の土地は石高(こくだか)で約(やく)3000万石(ごく)あったが,そのうち天領(てんりょう)・旗本領(はたもとりょう)だけでその25%をしめた。都市・港・鉱山(こうざん)など政治(せいじ)上・軍事(ぐんじ)上・経済(けいざい)上で重要な地点にあたる。関東(かんとう)・東海・近畿(きんき)・北陸(ほくりく)を中心に全国に分布(ぶんぷ)し,広いところは郡代(ぐんだい),小さなところは代官(だいかん)をおいて支配(しはい)した。コーチ 徳川家康(とくがわいえやす)の関東(かんとう)入国(1590年)後は100万石,元禄(げんろく)時代(1688〜1704年)には400万石に達(たっ)し,幕府(ばくふ)の最(もっと)も重要(じゅうよう)な経済的基盤(けいざいてききばん)であった。