*とうかいどう【東海道】 (1)古代の地方区画や官道(かんどう)である七道の1つ。伊賀(いが)国・伊勢(いせ)国・志摩(しま)国・尾張(おわり)国・三河(みかわ)国・遠江(とおとうみ)国・駿河(するが)国・甲斐(かい)国・伊豆(いず)国・相模(さがみ)国・安房(あわ)国・上総(かずさ)国・下総(しもうさ)国・常陸(ひたち)国の14国と,ややおくれて編入(へんにゅう)された武蔵(むさし)からなる。これらをむすぶ官道(かんどう)は重視(じゅうし)された。(2)江戸(えど)時代,江戸(えど)日本橋(にほんばし)から京都(きょうと)の三条(さんじょう)大橋にいたる最(もっと)も主要(しゅよう)な街道(かいどう)。現在(げんざい)の東海道本線(一部は関西(かんさい)本線)にほぼそっているが,宮(みや)(熱田(あつた))から桑名(くわな)へは船でわたるコースをとった。品川(しながわ)〜大津(おおつ)まで53の宿場がおかれ,「東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)」とよばれた。