*とうかいどうちゅうひざくりげ【東海道中膝栗毛】 十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の書いた滑稽本(こっけいぼん)。1802年から1809年にかけて刊行(かんこう)された。弥次郎兵衛(やじろべえ)と喜多八(きたはち)が江戸(えど)から京都(きょうと)まで東海道を旅し,途中(とちゅう)でひきおこす数々のこっけいなできごとをえがいている。だじゃれや地口(じぐち)(ことわざや成語(せいご)などとよく似(に)た発音の文句(もんく)をつくって,しゃれのめす言葉)をまじえた文章で,一九(いっく)はこの作品でいちやく有名作家となった。