ときわづ【常磐津】 浄瑠璃(じょうるり)の一流派(りゅうは)。常磐津文字太夫(ときわづもじだゆう)が1747(延享(えんきょう)4)年に創設(そうせつ)した浄瑠璃(じょうるり)で,歌舞伎(かぶき)と密接(みっせつ)にむすびつき,とくに時代物および舞踊(ぶよう)の伴奏(ばんそう)音楽として特色(とくしょく)を発揮(はっき)した。その特徴(とくちょう)は発声法(ほう)がきわめて自然(しぜん)で,技巧(ぎこう)をあまり用いず,声そのものの味をきかせるところにある。