とくしよろん【読史世論】 新井白石(あらいはくせき)が書いた歴史(れきし)書。3巻(かん)。1712年,第6代将軍徳川家宣(しょうぐんとくがわいえのぶ)に日本史(し)を講義(こうぎ)するために書いたもの。藤原氏(ふじわらし)の摂関政治(せっかんせいじ)から貴族(きぞく)の政治(せいじ)は9変(へん)して武家政治(ぶけせいじ)となり,武家政治(ぶけせいじ)が5変(へん)して江戸幕府(えどばくふ)にいたったとする。発展段階(はってんだんかい)によって歴史(れきし)の時代区分を行う異色(いしょく)の書だが,徳川氏(とくがわし)を弁護(べんご)する傾向(けいこう)がある。