ドップラーこうか【ドップラー効果】 音源(おんげん)に対して相対速度をもつ観測(かんそく)者が観測(かんそく)した振動(しんどう)数が,音源(おんげん)の振動(しんどう)数とは異(こと)なる現象(げんしょう)をいう。たとえば,近づいてくるレーシングカーのエンジンの音は,近づくときは高く聞こえ,遠ざかるときはひくく聞こえる。これは発音体が近づくときは音波の振動(しんどう)数がまし,遠ざかるときは振動(しんどう)数がへって耳にとどくからである。この現象(げんしょう)がドップラー効果(こうか)である。◇オーストリアの物理学者ドップラーが,まず星の光について発見し,ついで音の場合にも同じ現象(げんしょう)がおこることを1842年に発表した。