*とねがわ【利根川】 関東(かんとう)地方を北西から南東に流れ,銚子(ちょうし)市で太平洋に注ぐ川。坂東太郎(ばんどうたろう)の別称(べっしょう)をもつ。流域面積(りゅういきめんせき)1万6840km2は日本最大(さいだい)。かつては東京湾(とうきょうわん)に注いでいた。電源(でんげん)開発のほかに洪水調節(こうずいちょうせつ),農・工業用水や上水道用水の取水などの目的(もくてき)をくわえた,水資源(しげん)の総合的(そうごうてき)な開発が進められてきた。そのため,上流部に五十里(いかり)・川俣(かわまた)・矢木沢(やぎさわ)・藤原(ふじわら)・草木(くさき)など多くの多目的(もくてき)ダムがきずかれ,また東京(とうきょう)都の用水取得(しゅとく)のために利根導水(とねどうすい)路がもうけられるなど,産業(さんぎょう)開発や都市化が進む首都圏(けん)にとってますます重要(じゅうよう)な河川(かせん)となっている。長さ:322km(日本第2位(い))。