アラブ首長国連邦を構成する7つの首長国の1つ,またはその首都であるドバイ市。国名と首都を1つにくくってこう呼んでいることも多い。1830年代にマクトゥーム家が移住して建国。国の面積は約3885km2で日本の埼玉県とほぼ同じ広さ。もともと経済は漁業と真珠輸出にたよっていたが,1950年代に油田が発見・開発されてから発展。ただし原油埋蔵量が低かったため1970年代から産業を貿易・商業・観光に転換,経済特区を設け,外資の直接投資の自由,外国人労働者の雇用の自由を保証したため世界でも有数の発展をとげた。1970年から20年でGDPの伸びは30倍に達し,75年に18万人ほどだった総人口は2007年には約120万人にふくれあがっている。2010年1月に完成した世界一高いブルジュ・ハリファをはじめドバイ市には超高層ビル群が立ち並び,中東最大のショッピングセンター,世界最大規模の観光施設もあり,中東における金融と流通,観光の中心地域となっている。