トビケラ トビケラ目に属(ぞく)する昆虫(こんちゅう)の総称(そうしょう)。現在(げんざい)世界に17科が知られており,日本には16科,200種以上(しゅいじょう)がある。成虫(せいちゅう)は種類(しゅるい)によって大きさはさまざまであるが,一見ガに似(に)たものが多い。ただし羽にりん粉(ぷん)はなく,やわらかい毛がある。成虫(せいちゅう)はほとんど食物をとらないので,口器(こうき)の発達(はったつ)は悪い。大部分の種類(しゅるい)は夜行性(せい)で,水辺(みずべ)では灯火(とうか)に多数集まる。多くの種類(しゅるい)の幼虫(ようちゅう)は,川など水中にすみ,砂粒(すなつぶ)や枯(か)れ葉などで筒(つつ)形の巣(す)をつくり,その中に入った生活をする。この幼虫(ようちゅう)は川虫とよばれ,釣(つ)りのえさとされる。