ともながしんいちろう【朝永振一郎】 (1906〜1979)昭和時代の理論(りろん)物理学者。東京(とうきょう)生まれ。超(ちょう)短波回路とマグネトロンの発振理論(はっしんりろん)の研究によって,1948(昭和23)年日本学士院賞(がくしいんしょう),1952年文化勲章(くんしょう)を受章。さらに,1965(昭和40)年には量子(りょうし)電気力学での基礎的(きそてき)研究によって,ノーベル物理学賞(しょう)を受賞(じゅしょう)した。◇原子核(かく)・素粒子(そりゅうし)・宇宙線(うちゅうせん)などに関(かん)する量子(りょうし)力学分野の研究が多い。とくに「超(ちょう)多時間理論(りろん)」の定式化から,「くりこみ理論(りろん)」の完成(かんせい)への発展(はってん)が有名である。