なかえとうじゅ【中江藤樹】 (1608〜1648)江戸(えど)時代初期(しょき)の儒学(じゅがく)者。わが国の陽明学(ようめいがく)の開祖(かいそ)。近江(おうみ)国(滋賀(しが)県)の生まれ。はじめ朱子学(しゅしがく)を学んだが,やがて陽明学に転向。孝(こう)を重んじ,民衆(みんしゅう)の教化につとめた。かれはすぐれた活動によって「近江聖人(おうみせいじん)」と尊敬(そんけい)され,藤樹書院(とうじゅしょいん)という塾(じゅく)を開いて子弟の教育にあたった。