ながさきぼうえき【長崎貿易】 江戸(えど)時代の鎖国(さこく)下に,長崎(ながさき)だけで行われていた対外貿易(ぼうえき)。相手国はオランダ・中国にかぎられ,オランダとは出島(でじま)で,中国とは長崎郊外(ながさきこうがい)の唐人屋敷(とうじんやしき)で貿易(ぼうえき)を行った。おもな輸入(ゆにゅう)品は生糸(きいと)・薬品(漢方薬が多い)・砂糖(さとう)・書籍(しょせき)など,輸出(ゆしゅつ)品は銀・銅(どう)・海産(かいさん)物などであった。コーチ新教国のオランダやキリスト教と無関係(むかんけい)な中国は,貿易(ぼうえき)を通してキリスト教を広めることもなかったため,長崎貿易(ながさきぼうえき)を独占(どくせん)することができた。