なかのしげはる【中野重治】 (1902〜1979)昭和時代の詩人・小説(しょうせつ)家・評論(ひょうろん)家。福井(ふくい)県に生まれる。詩人としての鋭敏(えいびん)な感受性(かんじゅせい)とマルクス主義(しゅぎ)をむすびつけ,第二次世界大戦(たいせん)前のプロレタリア文学運動,戦後(せんご)の民主主義(みんしゅしゅぎ)文学運動の中心として力をつくした。作品に『歌のわかれ』『むらぎも』『梨(なし)の花』,詩集『中野重治(なかのしげはる)詩集』などがある。◇大学在学(ざいがく)中に堀辰雄(ほりたつお)らと同人雑誌(ざっし)『驢馬(ろば)』を発刊(はっかん),革命的(かくめいてき)な詩や評論(ひょうろん)を発表し,芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)にその才能(さいのう)を高く評価(ひょうか)された。