愛知県の県庁所在地。伊勢湾に面し,中京圏・中京工業地帯の中心都市。政令指定都市で,16区からなる。人口:226.4万。
あゆみ
1614(慶長19)年,徳川家康がこの地に城をきずいてから,徳川御三家尾張藩62万石の城下町として発展した。濃尾平野をひかえた物資の集散地であり,江戸と大阪をむすぶ交通の要地であった。1889(明治22)年に東海道線が開通してから,近代都市として発展しはじめた。明治時代以後,織機・製めん機・自転車などの工業がおこり,第二次世界大戦中は,航空機などの兵器産業が発達した。
産業
中京工業地帯の中心として,工業の発展がいちじるしい。名古屋港周辺で,鉄鋼・金属・機械・精密機械・化学などの重工業が発達し,総合工業都市への性格を強めている。名古屋駅前には,高層ビルがたちならび,百貨店・専門店などの商店街がつづいている。
コーチ
中京経済圏の中心をなし,卸売り,小売り業などの商業も活発である。
都市計画
第二次世界大戦による戦災を受け,市街地の大半は焼失したが,戦後の大規模な都市計画の実施により,近代都市に生まれかわった。なかでも,100m道路をもつ主要街路網の整備が有名である。市街地の西部と東部の丘陵地帯は住宅・文教地区,中央部は商業・官庁地区,北部と南部は工業地区になっている。