なにわ【難波】 大阪(おおさか)地方の古いよび名。淀(よど)川・大和(やまと)川の沖積(ちゅうせき)地で,難波津(なにわづ)ともよばれ,大和(やまと)地方と西国をむすぶ海上交通の要地(ようち)であったため,古くから開け,しばしば皇居(こうきょ)や離宮(りきゅう)がおかれた。律令制(りつりょうせい)のもとでも平安時代初期(しょき)まで国司(こくし)をおかず,摂津職(せっつしき)をおいて都(みやこ)に準(じゅん)じる行政地域(ぎょうせいちいき)とした。