なんさしょとう【南沙諸島】 南(みなみ)シナ海(かい)南部(なんぶ)に点在(てんざい)する小島(こじま)・環礁(かんしょう)・岩礁(がんしょう)からなる島嶼群(とうしょぐん)。スプラトリー諸島(しょとう)ともいう。水産資源(すいさんしげん)・海底資源(かいていしげん)が豊富(ほうふ)で,海上交通(かいじょうこうつう)・軍事的拠点(ぐんじてききょてん)としても重要(じゅうよう)なことから,周辺国(しゅうへんこく)の中国(ちゅうごく)・ベトナム・フィリピン・マレーシア・ブルネイなどが領有権(りょうゆうけん)を主張(しゅちょう)している。2002年に中国(ちゅうごく)とASEAN(アセアン)諸国(しょこく)が,紛争(ふんそう)の平和的解決(へいわてきかいけつ)を目指(めざ)す「南(みなみ)シナ海行動宣言(かいこうどうせんげん)」を発表(はっぴょう)したが,その後(ご)も度々衝突(たびたびしょうとつ)している。◇2015年には中国(ちゅうごく)が岩礁(がんしょう)を埋(う)め立(た)てて人工島(じんこうとう)をつくり,滑走路(かっそうろ)や港(みなと)を建設(けんせつ)していることが発覚(はっかく)し,周辺国(しゅうへんこく)や日本・アメリカなどが抗議(こうぎ)している。