太陽の通り道である黄道上にもうけられた24個の分点。また,それらの分点を太陽が通過する日付。黄道上の黄経0度を春分,15度を清明,30度を穀雨,45度を立夏,…と15度ごとに季節に関係したよび名がつけられている。昔,中国では月の満ち欠けに暦の月を合わせ(新月の日を新しい月の1日とする),しかも季節から大きくはずれないようにうるう月を入れた。そのうるう月を入れる法則に,この二十四節気が重要な役割をはたした。日本でも中国暦法をそのまま用いたので,天保暦まではたいせつな指標となっていた。◇季節を表すにはよい規準であるので,現在でも暦にしるされている。