にちべいちいきょうてい【日米地位協定】 日米安全保障条約(ほしょうじょうやく)を実施(じっし)するための具体的(ぐたいてき)なとりきめ。1960(昭和35)年,日米安全保障条約(ほしょうじょうやく)の改定(かいてい)とともに,それまでの日米行政協定(ぎょうせいきょうてい)をひきつぐかたちで締結(ていけつ),発効(はっこう)。アメリカ軍(ぐん)の日本駐留(ちゅうりゅう)にともなう施設(しせつ)・区域(くいき)の提供(ていきょう),経費負担(けいひふたん)や関税(かんぜい),裁判権(さいばんけん)などについて細かく定めてある。アメリカ軍兵士(ぐんへいし)が基地(きち)の外で起こした事件(じけん)での容疑者(ようぎしゃ)の引き渡しや刑事裁判権(けいじさいばんけん)をめぐって,しばしば協定(きょうてい)の運用が問題にされている。