太陽と地球の間に月が入って,地球から見て太陽の全部または一部が月によってかくされる現象。地球が月の本影内に入って,太陽の全部が月にかくされるときを皆既食(または皆既日食),地球が月の半影内に入って,太陽の一部がかくされるときを部分食(または部分日食),見かけ上の太陽が月より大きくて,太陽面の中に月がすっぽり入ってしまうときを金環食という。地表面で皆既食が見えるか金環食になるかは,その日食時の月および太陽の距離による。すなわち,太陽が地球から遠ざかり,月が近づいたときに日食がおこれば皆既食,その反対のときに日食がおこれば金環食となる。◇日食がおこるのは,月の軌道面(白道)が黄道に対して5度8分かたむいているので,月の軌道面と黄道の交点近くで新月(さく)になるときにかぎられる。
コーチ
皆既食のつづく時間は赤道
付近でおこるときが
最も長く,
約7.5分になる。