＊＊にっしんせんそう【日清戦争】

列強のアジア侵略(しんりゃく）に対抗(たいこう）して朝鮮(ちょうせん）への進出をはかる日本と，朝鮮(ちょうせん）を属国(ぞっこく）とみなす清(しん）はするどく対立した。朝鮮(ちょうせん）国内では，清(しん）にたよる勢力(せいりょく）（事大党(じだいとう））と，日本とむすんで近代化をしようとする勢力(せいりょく）（独立党(どくりつとう））とが対立していた。

1894年，朝鮮(ちょうせん）で農民(のうみん）の反乱(はんらん）である甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう）（東学党(とうがくとう）の乱(らん））がおこり，朝鮮(ちょうせん）が清(しん）に援軍(えんぐん）をもとめると日本も居留民(きょりゅうみん）の保護(ほご）を名目に出兵(しゅっぺい）し，日清両軍(にっしんりょうぐん）の戦争(せんそう）がおこった。近代的(きんだいてき）な軍備(ぐんび）をもつ日本軍(ぐん）は，朝鮮(ちょうせん）から満州(まんしゅう）（今の中国東北区）に進出し，各地(かくち）で勝利(しょうり）をおさめた。1895（明治(めいじ）28）年，清(しん）は降伏(こうふく）し，下関(しものせき）で講和会議(こうわかいぎ）を開いて下関条約(しものせきじょうやく）をむすんだ。これによって，清(しん）は朝鮮(ちょうせん）の独立(どくりつ）をみとめ，遼東(リヤオトン）半島・台湾(たいわん）などを日本にゆずり，多額(たがく）の賠償(ばいしょう）金をしはらうことになった。

コーチ

日清戦争(にっしんせんそう）の結果(けっか），日本は国際的地位(こくさいてきちい）が向上し，大陸(たいりく）進出の足場をきずいた。