日本を代表する航空会社。2002(平成14)年の日本エアシステムとの経営統合によって,現在は日本航空インターナショナルと日本エアシステムを完全子会社とする持ち株会社の名前でもある。1951(昭和26)年,第二次世界大戦後初の民間航空会社として設立され,53年の日本航空株式会社法によって政府の主導する半官半民の特殊会社へ移行。この法律と70(昭和45)年の通産大臣通達によって日本唯一の国際線および国内幹線航空会社として発展,上向きの日本経済と海外旅行ブームを背景に順調に業績をのばし,日本のフラッグ・カンパニー(旗艦企業)とよばれるまでになった。皇室,総理大臣・閣僚の特別機は日本航空が飛ばしている。85(昭和60)年,日本航空株式会社法廃止にともない完全民営化。90年代に入り,バブル経済の崩壊,燃料の高騰,ホテルなどの多角経営のいきづまりなどで一時経営が悪化するが合理化などにより回復,しかし,2000年代になって無理な国際路線の拡大や海外航空会社の参入によって急速に経営状況は悪化し,2009(平成21)年,政府管理のもとで経営再建を目指すことになった。⇒持株会社