にほんみんよう【日本民謡】 日本でいう民謡(みんよう)は,郷土芸能(きょうどげいのう)の中の歌をさしている。元来が地方の歌で,都会の文化の洗練(せんれん)を受けていない歌であり,一般(いっぱん)に作曲者も明確(めいかく)でなく,楽譜(がくふ)によらず,民衆(みんしゅう)の間に口伝(くちづた)えに歌われてきた歌謡(かよう)である。大別(たいべつ)して,(1)労働(ろうどう)歌(作業歌)(2)宴席(えんせき)歌(祝(いわ)い歌)(3)踊(おど)り歌(4)童歌(わらべうた)(5)子守歌などに分けられるが,民謡(みんよう)の中には,現在(げんざい)は最初(さいしょ)の実用的(じつようてき)な意義(いぎ)がうしなわれて,曲だけがのこっているものもある。